木の小物を本業の傍ら製作しておりますので作品数には限度があります
新作は都度都度、それぞれのページトップあたりに、優先的に別立てで紹介はしていますが
当然、次の新作を紹介する際には、そちらが優先されてしまいますので、ページからは削除しております
私どもとしては、製作した時期が早いか遅いかという違いだけで
どちらもお子同様の可愛い存在であり、新しい古いは作品の優劣には関係ありません
そこで、このページを設け、それぞれの出来たての頃の勇姿を保存しておく事にしました
フレッシュマンの彼らを、見ていってやってください

木の小物たちが新作紹介された頃は・・・

<レースウッド>
以前にアップした際には、すぐに完売してしまった人気材
同名で、欧州産の「ヨーロピアンプレーン」、豪州産の「シルキーオーク」があるが、ともで使用するのは、当2材よりはるかに重硬質で、比重0.90前後を誇る南米産のレースウッド
その名の通り、柾目に木取られた材の放射組織が、邦材「ナラ」の虎斑同様にキラキラとレース状に煌めき、班は幾分小さめながら、その光度は素晴らしく真に輝くように目に映る
但し細かな逆目の研削は困難で、ともが目指す人肌までの道のりは、他材に比べとても手のかかる一品
   <ケヤキ>
同上チークと共に3回目の製作だが、幅方向・奥行方向とも、横使いの正規サイズで製作
建築・彫刻・家具・指物・工芸品・実用品・・・等々、ケヤキは邦材堅木の王様と呼称されるだけあって、今回久々に向き合ったが、その魅力を改めて感応
ケヤキ固有の濃橙色の色相もさることながら、中庸比重以上の仕上の素晴らしさ、太い導管を持ちながらも平滑感ある風合いを再認識でき、以前にアップの縦使い品と合わせ、邦材ごひいきの方にはお奨めの一品となった
   <ナラ>
ともがその昔注文家具屋の頃、もっとも世話になった邦材の「ナラ」
今回は1枚もののマウスパッドで、木目・色相・重厚感・・・等々、色々な部位で製作
その昔「ジャパニーズオーク」と呼称され、世界中で一世を風靡したと耳にしたが、改めて加工すると納得で、日常水に沈む材達を操るともとしては、硬軟適度・加工性良・オイル浸透良・風合い良・・・と、これといった難点は全くない
特記は「虎斑」と呼ばれる固有杢で、今回製作品にも何点か現出、不規則なペイズリ調にキラキラと輝く班は見る者を魅了する
 2011/11/21UP  
ホームランキング、バリー・ボンズが愛用したバットの材料として有名な、アメリカンハードメープル
比重の割には、硬質・緻密・屈強な優良材として、ボウリングのピンや床材、轆轤の挽物材として、美観・材質ともに優れた材として流通される
その中でも、鳥の目が散りばめられたような美しい杢目を持つ材は「バーズアイメープル」として、貴重かつ高価な材として取引され、ともが注文家具屋のバブル期には、0.3mm厚の薄突き板で、5~6万円/㎡もする材もあったと記憶している
今回使用の材は、芯辺材混在ではあるが、満面にバーズアイが散りばめられた逸材で、度重ねたオイルフィニッシュで、魅力的なバーズアイは殊更に引き立てられ、清楚な薄褐色ながら圧倒的な存在感を醸し出している
「インドネシアンローズウッド」の異名を有する「ソノケリン」、その名の通り、高価且つ貴重なインドローズウッドをインドネシアで計画植栽し流通している材料
インドの本ローズと比較すると、生育が早いため広めの年輪、比重は代わりないものの幾分腰の無い材質、ローズ固有の甘い芳香が少々きつめで鼻につく事、等劣化部分も多いが、加工性は重硬質材のわりにはよく、こうしてきちんと手をかけてあげれば、加工する自分たちでさえ見分けがつかなくなるほどに良好な質感と仕上りを得ることができる
現在、木工品で「ローズウッド」製と記してある製品は、ほぼ「ソノケリン」製であると考えて間違いないほどに、「ソノケリン」がローズウッドのスタンダードとなっている
当製品も比較的年輪幅の狭い大径木外輪部材で、本ローズと変わらぬ仕上りとなっている
ウォールナットと並んで、米国を代表する堅木「メープル族」の一員
大きく分けて、アメリカンメープルは、ハードメープルとソフトメープルに分類される
ハードメープルの杢の揉めた材は、鳥の目が並んだように見えることから、バーズアイメープル(鳥眼杢)と呼称されるのに対し、ソフトメープルの外径板目は、キルテッドメープルと呼称される
その他に共通で、縮緬杢とか波状杢と呼ばれる、波打つような杢もメープル類には現れるが、一様にキラキラと光り輝き、ホログラムのように、見る角度によって色や艶が変化する様相は、高級感と共に見る者を魅了する
メープルのストック中、マウスパッドの幅が取れてキルテッドのよく現れた材をピック、裏面に瑕疵のある材もあるが、仕上がりは抜群で目を惹くこと間違いなしの一品
3年程前、知人のゼネコン所長の声掛けで、自らチェーンソー携えて伐採したソメイヨシノを使用
一般に「サクラ」と呼ばれ、木材として流通しているのは、後述の「マカバ」を代表とする、カバ族の材が殆どで、「アサダ」「ミズメ」「ダケカンバ」・・・等を総称して「雑カバ」などど呼称される
それに対し、「真桜」「本桜」として流通するのが「山桜」で、高価な材だが、その交配種であり成長も早いソメイヨシノは、材としての地位は低く、一般的に材として入手するのはまれである
そんなソメイヨシノだが、成長が速いため年輪幅が広いことを除けば、暗緑色の目筋は美しく、今回はマウスパッドと言う実用品のため幅広柾目材を使用しているが、指物用高級材の「クワ」や「ケンポナシ」に負けぬ仕上りを、桜類固有の他を寄せ付けぬ「ツルッと感」と共に醸し出している
さる中学校の竣工祝にと、大量注文をいただいたマウスパッドの予備材で製作
上記のように「サクラ」として流通する材の代表格「マカバ」を使用
辺材部の黄白~混合~芯材部の桃色、と、言わば3つの違った顔を持つマカバ
通常木材の白身(辺材部)は、「耳」として削ぎ落とされるのが常套だが、このマカバだけは、「白~桃」のコントラストが美しいため、赤白混合で使用される珍しい材と言えよう
材としては、上記「本桜」類に比べると幾分軽軟で、特に白身は毛羽が立ちやすいが、導管の目立たない散孔材の代表格で、「ソメイヨシノ」同様、極めて平滑感を醸し、極上の「ツルツル肌」に仕上がった
2011/01/18UP
幾分アテは強いものの、硬軟適度で色白、加工性も良い和材センの幅広板をコア材に
縞黒檀の真黒部(縞の少ない黒色部位)と、今をときめく南アフリカの女王ピンクアイボリー
コントラスト良く、超硬質エッジとしてあしらったマウスパッド
特にピンクアイボリーは、当サイトでも人気があり、前回同材を使用したものは完売
その殆どが小径木で目通りも悪く、極めて加工性もよくない同材の中になって
比較的目の通った、言わばお刺身に近い部位を使用しているため、ピンクの発色も最高
最も高価な材だけあって、最高のオイルフィニッシュの下、極めてチャーミングな逸品に仕上がった
上記ピンクアイボリーがクイーンなら、言うまでもなく、このスネークウッドがキング
素杢部(特有蛇紋のない部分)を含んでいるとは言え、棒材に近いものが多い同材で
マウスパッドのコア材に使用できる板材は、なかなか手に入らない
濃茶色のエッジ材ウェンジとのコラボだが、通常なら反対にスネークウッドのエッジが常套だろう
1寸弱ほどの板材の厚みを斜めに半割、特有蛇紋が中央部にあるものと
蛇紋こそないが、超硬質で重厚なスネークウッドの卓越した質感を醸した2種をご用意
一般には金属加工同等を要する同材に、木工刃物を当てて創出した平滑感を堪能できる逸品
数年前に購入したピンクアイボリー薄板材の、発色良い部分をコア材に使用
幅並が足りないものには、真黄色が鮮やかなアマレロ族の筆頭、ペクイアをエッジに使用
コンテンポラリーな思い切ったコラボで、人目を惹くこと間違いなし
幾分桃色気は劣るが、接ぎ材でピンクアイボリーのみの品も用意
度重ねた、手抜きのない最高のオイルフィニッシュで、ガラスコート調の質感に仕上げ
癖のある端材同士なので、割れ補修や木糞埋めも施術しているが
それを全く感じさせない、極めて高級感のあるひと品に仕上がった
情熱の国ブラジルで生まれ育ったサティーネ(サッチーニ)
別名「ブラッドウッド(血色の木)」とも呼ばれるほどに真紅を呈す
水に沈むほどに重厚・硬質緻密で仕上がりは最高だが、反面交錯木理で逆目はすこぶる深く、仕上げは大変困難で、部位によっては通常の鉋では、その堅さと相まって、全く受け付けぬほどに難儀を極める
聞くところによれば、サティーネが産出されるブラジルの開発地区が終了を向かえ、昨今では全く入荷がなくなってしまっているそうで、今後益々稀少材となっていくようだ
ともが大好きで保有するティーネの中でも、マウスパッドに1枚物で使えるものは殆どない中、厚板共材で思い切って3枚を製作
今回製作の50数枚の中で、最もお勧めの逸品
癖のない和材タモの糸柾(細かい柾目)をコア材に、個性の強い南洋材のコラボレーション
今回エッジに使用したのは、ピンクアイボリー(完売しました)・スネークウッド・ココボロ・ボコテの3種
エキゾティックな杢目を持つ、橙色のココボロ、虎目のボコテも充分魅力的
これら超堅木4品は全て仕上がりも抜群で、ともが目指す「赤ちゃん肌」を有し、最もよく触れるエッジ部を構成することによって、マウスパッドとしての機能も充分に満足させてくれそうだ
上記サティーネと、それにも増して稀少価値の高い、メキシコ産シャム柿(ジリコテ)をコラボの逸品
日本に入荷していたシャム柿は、その名の通り、もともとはアジア産出の材だったが、伐採が進み全く取れなくなってしまい、その代替えとして輸入されるようになったのがメキシコ産のシャム柿で、こちらも昨今殆ど入荷はないと聞いている
真に個性ある稀少材2品のコラボレーションで、コア材シャム柿の美麗な孔雀杢(バブル)と、サティーネの真紅色は、贅沢に厚みも充分持たせていることもあり、今回製作の中で、全く他を寄せ付けない高級感を醸している
針葉樹のクロマツを使用
2年ほど前、チェーンソー片手に自分で伐採した、500mmπ程のクロマツで、一寸(30mm)程に製材してからも1年半以上を経過し、含水率も10%程まで下がっていたので早速に使用
すでに販売している「肥松」のようなダイナミクスや稀少価値こそないが、巾の広い年輪と黄白い清楚な色合いで、清潔感ある軽快な一品となっている
厚みも充分に取って作製、柔らかく温かみのある風合いは、堅木たちには出しえぬもので、「和」好みの方には、価格も安くお勧めの一品
2009/11/30UP タモ(エッジ付きのマウスパッド)
癖のない和材タモの糸柾(細かい柾目)をコア材に、個性の強い南洋材のコラボレーション
今回エッジに使用したのは、写真のピンクアイボリー・スネークウッド・ココボロ・ボコテの4種だが、中でもピンクアイボリーは逸材スネークウッドに勝るほどに他を凌駕している
南アフリカ産の当材もめっきり入荷がなくなり、桃色気のよい材は、その価格もスネークウッドと大差ないほどに高価を極めている
エキゾティックな杢目を持つ、橙色のココボロ、虎目のボコテも充分魅力的
これら超堅木4品は全て仕上がりも抜群で、ともが目指す「赤ちゃん肌」を有し、最もよく触れるエッジ部を構成することによって、マウスパッドとしての機能も充分に満足させてくれそうだ
2009/11/30UP チーク(エッジ付きのマウスパッド)
端材中の端材とも言えるほどに癖のあるチークを使用し、チークの1枚物、サティーネ・ペクイア・ソノケリンとのコラボ品を製作
1mはゆうに超えるであろうチークの大木の外輪材で、巾も厚みもあるが長さが短い端材だったため、目一杯にマウスパッドの長さをとると、どうしても一部割れやヒビが混入してしまい、都度々々補修してはいるものの、高級材チークとしては破格で提供
両逆目は深く、モメ(変異部)や縮みも多数で癖はあるが、チーク固有の質感・香り・蝋状の感触は充分に楽しめる
ちなみに、ともはチークが大のお気に入り
2009/11/30UP サイプレスのマウスパッド
針葉樹の王様といえば、言わずと知れた日本の「ヒノキ」と思いきや、どうしてこのサイプレス(豪州ヒノキ)も決して負けず劣らずの兵で、卓越した仕上がり・芳香は同等、硬さや耐久性に至ってはむしろヒノキに勝っているようだ
エナメル下地材としてビジネスで使用した端材を利用、もともとはウッドデッキ材であり巾並みもないため、得意の板接ぎ(2枚)でマウスパッドに変身
正直ここまで好く仕上がるとは考えていなかっただけに、昨今、超堅木にばかり気を取られているともにとっては、新鮮な刺激となり、改めて針葉樹の持つ、暖かさや柔らかさに一目を置く逸品となった
落ち着きのある柾目で、存在感は薄いが、マウスパッドとしての仕上がりは抜群
2008/08/08UP パープルハートのマウスパッド
その名前の通り、情熱的な深い紫色(パープル)の逸材
幅3寸ほどの厚板材を2枚接ぎ、且厚みを2枚割して製作
縮緬状の杢が満面に出ている材料のため、加工は難儀を極める
今まで製作したマウスパッドの中で最も時間も技術も要した
重厚で存在感のある彼女を、手にとってみてください、ピカイチです
2008/08/08UP パドウク(エッジ付き)のマウスパッド
カリンの仲間だが、燃え滾るように赤い材料パドウク
奥行きが足りないので、手持ちの白色材エノキとコラボ
見ての通り紅白でおめでたいが、サンダーがけは難儀を極める
パドウクの赤い研ぎかすが、白いエノキの目に入らぬように
特段注意
重量感もあって、自己アピールの強い作品に上がりました
2008/08/08UP チーク(ローズウッド片エッジ)のマウスパッド
自分の最も大好きな材料チークで初めてのマウスパッド
但し端材で幅が足りないので、相性のいいローズウッドとコラボ
オイルを研ぎこまなくとも充分しっとりした感触のチークだが
度重ねるオイル研ぎ込みで、他材では出せない特上の風合いを得る
ローズウッドの暗紫色と相まって、高級感抜群の逸品
現在では入手困難な本ローズウッドを使用
2008/08/08UP ウォールナットのマウスパッド
前々回に続いて2回目の登場(おかげ様で前回分残りわずか)
辺材部を多く含む箇所のため、木表(年輪の外側)を表面にして
あえて芯材部とのコントラストを木柄として強調
外輪部材のため、幾分緻密さと重量感には欠けるが
ウォールナットの深い色合いと風合いは十分に堪能できる
2008/07/02UP クスのマウスパッド
初めて加工をしたが、リボン杢(交錯杢理)の両逆目には辟易
苦労と努力の甲斐あって、オイルの仕上がりは最高
オイルできらきらと輝くその杢目には、見ても触ってもうっとり
(辺材部も含まれるが、仕上がり・使用には全く問題ない)
2008/07/02 UP ナラのマウスパッド
8分ほどの柾目の古材を、幅方向2枚接ぎして使用
共材の2枚接ぎなので、接ぎ口は殆ど分からない
ナラの仲間の材料は一般的にオイルフィニッシュに適さない
と言われているが、特段の気遣いと技術で仕上がりは素晴らしい
2008/06/08 UP クリのマウスパッド
25年程前、自分で伐採した300πほどの材料を使用
和材らしく硬軟適度で、木目も純和風ではっきり
何よりクリが有名なのは、その耐久性で
その昔から、木造家屋の土台としては最高級とされてきた
肌目は粗だが、とびきりのオイル仕上げで赤ちゃん肌に
今回初めて、染料で着色した製品も製作してみました
2008/06/08 UP ケヤキのマウスパッド
今迄のケヤキで製作してきたのが、古木を利用してきたのに対し
今回は25年程前伐採の、300πほどの若木を製材して製作
材料採りの関係で、全て縦目で製作(使用感は横目と同等)
また4枚のうち2枚は、クリと同様の染料着色品
小さめで辺材も使用しているが
仕上がりはオイルフィニッシュなのに、光沢が出るほどに良好
2008/05/30 UP ウオールナットのマウスパッド
自分が敬愛する、日系2世ジョージ・ナカシマが最も愛した材料
ブラックウォールナットとも言われ、日本のクルミの仲間
チークと並んで、もっともオイルフィニッシュに適した材
暗褐色に包まれた、高級感ある深い色合いと風合いをご堪能ください
(一部辺材部分も含まれています、ご了承願います)
2008/05/30 UP 肥松のマウスパッド
製作中は、ちょっと暖かいところにおいておくと、その名のとおり、松独特の芳香としっとりした油分に包まれていました
清水うち・サンディング・4回のオイル研ぎで、その肌触りは、餅以上にもち肌、ずっと撫ででいたくなりますよ
(針葉樹にしては非常に緻密で重厚な貴重な材料です)
2008/05/30 UP 焼きタモのマウスパッド
なるべく素性のよさそうな板目を選別して使用
それでも焼成の際に、一緒に作った他2枚は焼成時の反りがひどくて、当HPには載せられませんでした
うずくり仕上げ風にエンボスがかかっていますが、かえってマウスのすべりはスムーズです
2008/02/15 UP 薬品と顔料で仕上げた木のマウスパッド
木のマウスパッド 薬品と顔料仕上げ 薬品と顔料で仕上げた趣きの違ったマウスパッドです
薬品着色について・・・
アルカリ性薬品につけ、木の持っている成分と化学反応おこさせて着色してあります
染料や顔料ではありません
2008/02/15 UP リンパガで両エッジ付け・片エッジ付け木のマウスパッド
木のマウスパッド リンパガで両エッジ付け・片エッジ付け リンパガでエッジをつけた、おしゃれなマウスパッドです
2008/02/15 UP 2方向勾配付けマウスパッド
木のマウスパッド 2方向勾配付け 手前から奥にと右から左へと2方向に勾配をつけて、よりマウスの動きに合わせたマウスパッドもご用意しました

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